Archives

喧騒に溶けて消える僕の声聞こえないふりは曖昧な君

2018.7.10 - Scene:01

水分を多く含んだ世界で君と同じ体温になって

2018.7.10 - Scene:02

「なんでもない」振り返ったその表情に思わず言葉を失くしたんだ

2018.7.10 - Scene:03

いつまでも名字でしか呼びあえない二人の距離は夏の陽炎

2018.7.10 - Scene:04

浴衣着てたまにはどこか連れてってなんて言えないから空想に耽る

2018.7.27 - Scene:05

履きなれぬ下駄で先行く背中しか見せない君の楽しげな影

2018.8.2 - Scene:06

桃色に包まれた君の麗しきのぼせたあの日は炎天のせい

2018.8.3 - Scene:07

赤い氷が溶ける音がする蟬も凪ぐ朦朧たる世界よ

2018.8.7 - Scene:08

来年には思い出になるのと知りながらそれでもどうして高嶺に咲く花

2018.8.9 - Scene:09